Wi-Fiルーターが主流のデータ通信に変化が。高まるLTE内蔵PCへの期待
ビジネスバッグからPCを取り出し、カフェや新幹線、コワーキングスペースで仕事をする。そんなビジネスパーソンの姿を日常的に見かける今、モバイルPCはさらなる進化のときを迎えようとしています。
VAIOは、「モバイルPCもしくはタブレットPCを導入済み」、かつ「何らかのモバイルデータ通信を導入済み」の企業のIT管理者約500人を対象に、モバイルデータ通信についての独自調査を実施しました。
その結果、85%の企業が『LTE内蔵PC』の導入/導入拡大に前向きな姿勢を示していることがわかりました。Wi-Fiルーターが主流だったデータ通信に、変化が起こりつつある兆候かもしれません。
こちらは、現時点での実際の利用状況。依然としてモバイルWi-Fiルーターが上位にあるものの、「通信機能(LTE/3G)を内蔵したモバイルPCもしくはタブレットPC」の導入率も半数近くにのぼっています。
コスト削減・管理の省力化・手軽な接続。導入済み企業の回答が保証する、LTE内蔵PCのメリット
LTE内蔵PCには、いったいどのような期待が集まっているのでしょうか。その魅力について伺った結果、LTE内蔵PCを選択する理由ベスト3が明らかになりました。
LTE内蔵PCを選択する理由ベスト3
- デバイスのトータルコストを節約できる
- デバイスの管理が楽
- ネットワーク接続の手間を省ける
LTE内蔵PCは、管理側(情報システム部門)と使用者、双方にとってのメリットをもたらすことが伺えます。
こちらは、導入状況別に、アンケート結果をより細かく分析したもの。注目したいのは、すでに「導入している」企業の回答。
- デバイスのトータルコストを節約できる
- デバイスの管理が楽
- ネットワーク接続の手間を省ける
先ほど挙げた利点は、ただの期待感ではなく、実際に導入済みの企業にとっても、魅力として実感・実証されているということが伺えます。
たとえばデバイスコストについていえば、LTEの搭載、非搭載モデルの値差はおよそ1万円〜2万円。通常2万円以上するモバイルWi-Fiルーターと比べて、コストを低く抑えることができます。
ルーターを必要としない分、管理点数も少なく済み、紛失などによるセキュリティの管理や、故障やバッテリー消耗による対応の手間が減ることで、デバイス管理は楽になります。
また、PCひとつでオンラインに接続できることで、接続手順の現場導入もかんたんで、接続に関するトラブル対応も減るという面も評価されています。昨今の働き方改革が背景に、PCの通信を内蔵化する動きは加速していくものと考えられます。
LTE内蔵PCは、割高?間違ったマイナスイメージの払拭が、導入への鍵
その一方で、LTE内蔵PCを導入するにあたっての課題感という面でも、コストへの懸念が上位にのぼっています。
ただし、実際に導入済みの企業においては、デバイスコスト、通信コストへの懸念は低いことが、以下のアンケート結果からわかります。
「LTE内蔵PCは便利そうだけど、割高なのでは……」。このようなマイナスイメージが払拭されていけば、LTE内蔵PCの導入はさらに進んでいくかもしれません。
LTE内蔵PCの導入へ、気になるキャリア選択。幅広い選択肢から、最適な通信プランを
最後にもう一点、アンケート結果をご紹介します。LTE内蔵PCを導入する場合に気になる、キャリア選択についての調査。現時点では、国内スポット利用への関心が比較的高いといえます。
自社のビジネスに最もフィットするキャリアや通信プランの選択は、通信コストの削減や業務効率の向上をめざすIT管理者にとって、重大な使命ともいえるでしょう。
VAIOの新シリーズでは、キャリア・データ通信プランの選択の幅を拡大しています。モバイルPCのLTE通信に興味のある方は、ぜひご確認を。