Windows 11の最新バージョン「24H2」が2024年10月1日に一般リリースされました。このアップデートは、Windows Updateからダウンロードして適用することができます。「24H2」では、UIの改善やWi-Fi 7への対応をはじめ、多くのメリットがもたらされています。これらにより、よりスムーズで高速な通信が可能となり、効率的な作業環境が提供されています。本記事では、最新バージョン「24H2」で追加・改良された機能と、アップデート方法を解説します。
なお、本記事は2024年12月時点の情報に基づいて執筆されています。最新情報についてはMicrosoftの公式サイトも併せてご確認ください。
Windows 11の最新バージョン「24H2」とは?
Windows 11の最新バージョン「24H2」が2024年10月1日に一般リリースされました。(Arm版のCopilot+ PC向けには、2024年6月より先行リリースされています。)これにより、Windows 11のサポート期間は2026年10月13日まで延長され、OS全体の機能向上が図られています。
更新プログラムはWindows UpdateおよびWindows Update for Businessを通じて提供されるため、ユーザーは設定次第で早期にアップデートを受け取ることが可能です。Windowsは年1回の更新ポリシーを採用しており、「24H2」のリリースによって継続的なサポートとセキュリティーの強化が強化されます。「24H2」にアップデートすることで、ユーザーは新しい機能を享受し、OSの安定性とセキュリティーが向上するため、効率的で安全な環境で作業を進めることができるでしょう。
Windows 11の最新バージョン「24H2」の新機能について
このアップデートには、すべてのPCユーザーが利用できる機能と、高性能なCopilot+ PC専用の機能が含まれています。まず、共通の新機能として、ユーザーインターフェースの改善が挙げられます。操作性が向上し、よりスムーズに作業ができるようになりました。また、セキュリティー面でも強化が図られ、安心して利用できる環境が整えられています。さらに、Wi-Fi 7への対応も大きな進歩です。最新の無線通信規格を採用することで、ネットワークのパフォーマンスが大幅に向上しています。
一方、Copilot+ PC向けの新機能も充実しています。高性能なハードウェアを活かした処理速度の向上や、より高度なタスクへの対応が可能になりました。クリエイティブな作業においても、パフォーマンスの向上が期待できます。
まずは、すべてのPCユーザーが利用できる共通の新機能からみていきましょう。
ユーザーインターフェース関連機能
ロック画面の情報強化
ロック画面上で天気予報やスポーツのスコア、交通情報、財務ニュースなど、さまざまなカテゴリの情報を直接確認できるようになります。これにより、PCのロックを解除せずとも、重要な情報をいち早く把握することが可能です。また、メディアの再生中に画面をロックした場合でも、ロック画面の下部に操作パネルが表示されるため、オーディオの停止などを直接操作できる点も見逃せません。
デスクトップ壁紙のカスタマイズ強化
デフォルト設定が「Windowsスポットライト」に変更され、壁紙が定期的に自動更新されるようになりました。ただし、アップ時に壁紙設定を維持するオプションを選択したユーザーは、変更前の設定が保持されます。また、HDR対応デバイスを使用しているユーザーには、JXR形式でHDR壁紙を設定できる新機能が追加されています。
Windows共有機能の進化
ユーザーはファイルを右クリックし、「共有」を選択することで、さまざまな共有オプションを利用できます。例えば、写真や文書ファイルをメールで自分自身に送ったり、ファイルをクリップボードにコピーしたりすることが可能です。さらに、Microsoft Edgeで開いているページのQRコードを生成する新機能も追加されました。これらの機能拡張により、ユーザーはファイル共有と情報共有をより柔軟かつ効率的に行えるようになっています。
絵文字対応の拡充
最新の国際規格であるemoji 15.1がサポートされ、ユーザーは多彩な絵文字を利用できるようになりました。
セキュリティー関連機能
Wi-Fiアクセス制御の強化
アプリが近隣のWi-Fiネットワーク情報にアクセスする際、そのアクセスを個別に管理できるようになりました。アプリが初めてWi-Fiネットワーク情報にアクセスしようとするとき、ユーザーに許可を求めるプロンプトが表示されます。
位置情報通知の精度向上
アプリがWi-Fi接続情報を利用して位置情報を取得する際、ユーザーに許可を求めるポップアップが表示されるようになりました。これにより、スマートフォンと同様に、アプリごとに位置情報の使用許可を個別に管理できるようになり、プライバシー保護の観点から大きな改善が図られました。
BitLockerの適用範囲拡大
これにより、従来のデスクトップPCや自作PCでもデバイス暗号化が可能になりました。これは、DMA(ダイレクトメモリアクセス)とHSTI(ハードウェアセキュリティテストインターフェース)/モダンスタンバイに関連する従来の条件を廃止することで実現しました。
新規に「24H2」をインストールする際は、デバイス暗号化機能が自動的に有効化されます。一方、既存のシステムをアップデートする場合には、デバイスの自動暗号化機能は無効の状態を維持します。さらに、最新暗号化ハッシュ関数のサポート、フォルダレベルでの暗号化機能の導入、Rust言語で開発されたカーネル要素の追加など、セキュリティー層はより一層強化されています。
sudoコマンドの導入
Linux系OSでおなじみのsudoコマンドが導入されました。これにより、Windowsターミナルで管理者権限を得るために、別途ターミナルを管理者権限で起動する必要がなくなりました。sudoを使用することで、管理権限が必要なコマンドも簡単に実行できるようになります。
ネットワーク関連機能
Wi-Fi 7対応の正式サポート
次世代無線規格のWi-Fi 7への対応が正式に行われました。このアップデートにより、320MHzの帯域幅でのリンク速度が表示されるようになりました。さらに、MLO(Multi-Link Operation)と呼ばれる複数帯域の同時接続機能も強化されました。これにより、ユーザーはより高速かつ効率的なネットワーク接続を享受できるようになっています。
ネットワーク一覧の即時更新機能
Wi-Fiアクセスポイントの表示を即座に更新できるようになりました。これは、接続先のSSIDが表示されない場合に非常に役立ちます。また、Wi-Fi接続時には通知領域に新しいアニメーション表示のWi-Fiアイコンが現れ、接続プロセスが視覚的に分かりやすくなっています。
Wi-Fi接続のQRコード生成機能
この機能を使うと、Wi-Fi接続に必要なSSIDやパスワード情報を含むQRコードを簡単に生成できます。他のデバイスでこのQRコードをスキャンするだけで、手軽にネットワークに接続できるようになります。Wi-Fi接続の手間が大幅に削減され、ユーザーの利便性が向上しました。
タスクバー関連機能
クイック設定のスクロール対応
これまでは最大6個のアイコンしか表示できませんでしたが、新たにスクロール機能が追加され、ユーザーはすべてのアイコンをスクロールして表示できるようになりました。この変更により、より多くの機能に素早くアクセスできるようになり、「省エネ機能」など新たなアイコンも追加されました。
アプリ固定のドラッグ機能強化
ユーザーはスタートメニューからアプリアイコンを直接ドラッグし、タスクバーにリリースするだけで簡単にアプリを固定できるようになりました。直感的な操作で、よく使うアプリをタスクバーにすばやくピン留めできます。頻繁に利用するアプリをタスクバーに素早く登録できるため、アプリの起動やタスク切り替えがスムーズになります。Windows 11の使い勝手がさらに向上しています。
タスク終了の簡略化
タスクの終了が簡略化されました。この新機能を利用するためには、「設定」メニューの「システム」セクション内にある「開発者向け」から「タスクの終了」をオンにする必要があります。設定が完了すると、タスクバーのアイコンを右クリックした際に「タスクを終了する」というオプションが表示されるようになります。
ユーザーはタスクマネージャーを開かなくても、直接タスクを終了できるようになりました。操作がより直感的でスムーズになったことで、作業の効率化が図られています。
タスクバー表示機能の進化
エクスプローラーで開いているタブの数がタスクバーのプレビュータイトルに表示されるようになりました。これにより、複数のタブを開いている場合でも、一目で何枚のタブが開かれているかが分かるようになりました。
エクスプローラー関連機能
コンテキストメニューの操作性向上
従来のバージョンでは、使い勝手の問題から不評だったコンテキストメニューが、より直感的で使いやすいデザインに一新されています。特に、「切り取り」、「コピー」、「名前の変更」、「共有」、「削除」といった頻繁に使用する機能については、アイコンと共に機能名が明記されるようになり、初心者にも理解しやすくなっています。
この変更は、ユーザーが以前のWindows 10仕様に戻したいと感じていた不便さを解消するもので、多くの利用者にとって歓迎される改良と言えるでしょう。
エクスプローラータブの複製機能
現在開いているフォルダを新しいタブとして複製できるようになりました。同じフォルダを複数のタブで開くことで、ファイルの移動や比較がしやすくなり、作業効率の向上が期待できます。
アドレスバーへのドラッグ操作追加
アドレスバー上の階層リンクに、ファイルを直接ドラッグアンドドロップできるようになりました。これにより、ファイルの移動がより直感的に行えるようになりました。従来の方法に比べ、作業効率の向上が期待できるでしょう。
新しいファイル圧縮形式対応
従来はZIP形式のみでしたが、新たに7z形式とTAR形式が追加されました。これにより、ユーザーは圧縮方式を選択できるようになり、データの保存や転送の効率化が期待できます。特に、大容量ファイルを扱う際には、7z形式やTAR形式の利用が有効でしょう。
ただし、ZIP形式と比べると操作手順が増えるため、利便性の面では一長一短かもしれません。いずれにせよ、ユーザーのニーズに合わせて最適な圧縮方式を選べるようになったことは、大きな前進と言えるでしょう。
PNGメタデータ編集機能の導入
PNGファイルの「詳細」プロパティ画面から「タイトル」と「タグ」を自由に編集できるようになりました。これにより、以前は登録できなかったメタデータを手動で管理できるようになり、特にスクリーンショットの整理に役立つことが予想されます。
また、将来的にはAIを用いた画像検索機能の実装が予定されており、これによって画像管理がさらに効率的になると期待されています。
デバイス関連機能
Bluetooth LEオーディオ対応の拡大
補聴器を含む多様なBluetooth LEオーディオデバイスとの接続性が強化されています。また、オーディオのプリセット設定やアンビエントサウンドコントロールといった新機能が追加され、聴覚補助デバイスのアクセシビリティ機能が向上しました。
さらに、「設定」メニューから接続済みデバイスのオーディオ設定へのアクセスが簡素化されたことで、ユーザーにとってより使いやすくなっています。
Voice Clarity機能の拡充
Surface Laptop Studioで採用されていた音声のノイズ除去機能が、「24H2」で他の多くのデバイスにも対応しました。より多くのユーザーが、クリアな音声通話を楽しめるようになっています。
マイクテストの追加機能
従来の「規定」テストに加え、「通信」テストが新たに追加されています。「通信」テストは、Web会議などでのマイクのパフォーマンスを試すために設計されており、現代のリモートワークのニーズに対応しています。
アプリ関連機能
リモートデスクトップの使いやすさ向上
このアップデートにより、ダークモードの導入やテキストスケーリング機能が追加され、テキストサイズの調整をメニューから簡単に行うことができるようになりました。また、300%以上のズームオプションが追加されたことで、視覚障害を持つユーザーなどでも快適に使用できるようになりました。これらの機能強化により、リモート作業の柔軟性が高まり、ユーザーの利便性が全体的に向上しました。
Microsoft Teamsの通知管理強化
Microsoft Teamsでは、個人用と職場または学校用のアカウントを一つのアプリで一緒に管理できるようになりました。この変更によって、使用体験が大きく向上しています。さらに、通知機能も強化され、アカウントごとに通知を区分して表示できるようになりました。これにより、ユーザーはより効率的にワークフローを管理することが可能です。
Copilotアプリの独立化
Copilotは、これまでタスクバーに統合されていましたが、「24H2」からは独立したアプリとして利用できるようになりました。必要に応じて、このアプリをアンインストールすることも可能です。
また、Copilotアプリではプラグインを追加して機能を拡張したり、Notebookを利用してメモを取ったりすることができます。ただし、現時点ではCopilotによる自然言語でのWindows操作には対応していないので注意が必要です。
モバイルデバイスカメラの活用拡大
PCとワイヤレスでリンクされたスマートフォンのカメラを利用できる新機能が導入され、モバイルデバイスの管理を通じて設定が簡単に行えるようになりました。これにより、Web会議時の製品撮影などの用途での活用が期待されます。
タスクマネージャーの性能表示強化
まず、メモリーの速度を「MT/秒」単位でリアルタイムに表示できるようになり、ユーザーはメモリーの性能をより詳細に把握できます。また、プロセス終了後のリソース解放が高速化されたことで、システム全体の反応速度や効率が向上し、パフォーマンスが改善されています。
[設定]関連機能
電源とバッテリー設定の進化
「電源とバッテリー」設定では、電源接続時とバッテリー駆動時でそれぞれ個別に設定できるようになったことで、使い勝手が大幅に向上しました。これにより、状況に応じた最適な電源管理が可能になります。
また、新機能「カバー、電源とスリープ ボタンコントロール」では、電源ボタンやカバー操作時の反応を事前設定できます。「何も行わない」「スリープ」「休止状態」「シャットダウン」など複数の選択肢から好みの動作を選べるので、ユーザーの利便性が高まるでしょう。
省エネ機能の強化
以前の「バッテリー節約機能」が改良され、「省エネ機能」として導入されました。この機能はバックグラウンドタスクの一部を制限することで、デバイスのバッテリー寿命を延長させることを目的としています。特筆すべきは、この省エネ機能がノートPCだけでなく、デスクトップPCや仮想マシンにも適用されるという点です。
CABC機能の強化
CABC機能では、表示コンテンツに応じて画面の明るさを自動調整することで、電力消費を削減しつつ視認性を維持します。バッテリー駆動時だけでなく、プラグイン時にも有効に働くため、より快適で効率的な使用が可能になります。
グラフィック設定の改善
システムのディスプレイ設定内のグラフィック機能が強化され、自動HDRと可変リフレッシュレートの設定が可能になりました。これにより、ゲームや動画再生時の視覚体験が格段に向上します。没入感のあるグラフィックを楽しめるようになるでしょう。
カラープロファイル管理機能
「設定」の「ディスプレイ」セクションに新たな「色の管理」オプションが追加され、ユーザーは直接カラープロファイルを設定できるようになりました。これにより、以前はコントロールパネルを介して行っていた設定作業の手間が省けます。
動的リフレッシュレート(DRR)機能の強化
ディスプレイのリフレッシュレートが動的に調整され、各モニターや表示コンテンツに最適なリフレッシュレートでの表示が可能となります。さらに、バッテリーセーバー機能が有効な際は、ディスプレイは低リフレッシュレートで維持され、高リフレッシュレートへの自動切り替えは、動きの激しいシーンなど必要な場合にのみ行われます。これにより、バッテリー消費を抑えつつ、最適な表示を実現できます。
デバイスリンク機能の強化
「設定」メニューの「アカウント」内にある「リンクされたデバイス」を使うことで、PCやXboxなど、複数のデバイスを一括で管理できるようになりました。この機能により、ユーザーはデバイス間でのシームレスな操作が可能となります。
回復メールアドレスの簡単追加
「設定」メニュー内の「アカウント」セクションには、「今すぐ追加」という新しいボタンが設けられました。この新設された「今すぐ追加」ボタンを利用することで、ユーザーはMicrosoftアカウントに回復用メールアドレスを容易かつ迅速に追加することが可能となり、結果としてアカウントのセキュリティーが向上します。
Copilot+ PC向けの専用機能について
ここからは、Copilot+ PC向けの専用機能について解説します。Copilot+ PCには40TOPS以上の高性能なNPUが搭載されており、AIを活用した高度な機能が提供されています。
Windows Search機能の強化
Windows Searchは、エクスプローラーや設定アプリ内で自然言語を用いてファイルを検索できるよう、大幅に機能が強化されました。例えば、検索バーに「BBQ パーティー」と入力すれば、関連する写真を簡単に見つけ出すことが可能です。この便利な新機能は、数カ月以内に導入される予定です。
Click to Doプレビュー機能
「Click to Do」機能は、Windowsキーを押しながらマウスクリックするだけで利用可能な、インタラクティブなデスクトップオーバーレイです。AIを活用してデスクトップ上の画像やテキストを認識し、ユーザーに適したアクションを提案します。
利用可能なアクションには、ビジュアル検索、背景のぼかし、要素の削除、テキストの要約や書き換えなどがあり、認識したテキストを直接テキストエディタで開くことも可能です。さらに、メールアドレスやURLを操作する機能も備えています。
「Click to Do」は元々「Snipping Tool」の機能を基にしており、デスクトップ全体に対応した拡張版と言えます。今後数カ月にわたってアクションの拡充が予定されており、ユーザーの生産性向上が期待されています。
Recall機能の導入
この新機能は、デスクトップのスクリーンショットを定期的に自動撮影し、過去に閲覧した情報を検索できるようにするものです。以前アクセスしたWebページや文書ファイル、コピーしたファイルなどの場所が分からなくなっても、OCRとAI技術を活用して解析することで、目的のデータを素早く見つけ出せるようになります。
Windows Studio EffectsのAI活用
この機能は、カメラやマイクのエフェクトをAI技術で処理します。例えば、ビデオ通話中の顔の明るさを自動調整し、ライティングの質を向上させることが可能です。また、バックグラウンドの音声ノイズを除去する機能も備えています。これらのエフェクトは、ZoomなどのさまざまなWeb会議アプリケーションで利用できます。
超解像度ソリューションの導入
AIを活用した超解像度ソリューションが導入されています。この機能は、解像度が低い設定であっても、自動的に画質を補完し、調整を加えることで、より鮮明な映像を提供します。フレームレートを重視しつつ、レンダリング解像度を下げたゲームでも高い画質を維持できるため、ゲーム体験の向上が期待できます。
特に、Microsoftが検証済みのゲームタイトルでは、この機能が最初から有効になっており、プレイヤーはすぐに向上したゲーム体験を楽しめます。その他のゲームについても、Microsoftが提供するWebサイトで互換性データや機能の利用可能性を確認できるので、自分の環境に合わせて活用することができるでしょう。
ライブキャプション機能
この機能は、PCで再生される音声を自動で文字起こしして、リアルタイムで英語の字幕を表示します。動画や音声を再生する際に、自動で字幕が表示されるため、聞き取りにくい部分も見逃すことなく内容を理解できます。さらに、インターネット接続がない環境でも、翻訳機能を使用できるのが大きな特長です。
ペイントアプリのAIコクリエイター機能
このAI機能により、手書きのイラストやテキストプロンプトを用いて、ユーザーの入力に基づくアートワークの生成が可能になりました。ユーザーは簡単なスケッチを描くか、テキストプロンプトを入力するだけで、AIが創造的な画像を作成してくれます。創造性レベルを自由に調整できるスライダーによって、入力内容とAIの創造性のバランスを調整することも可能です。
さらに、ユーザーは水彩画や油絵など、さまざまなスタイルオプションから好みのものを選択できます。このAIコクリエイター機能によって、ペイントアプリがより直感的で楽しいものになりました。
ペイントアプリの生成塗りつぶし機能
「ジェネレーティブ削除」とも呼ばれるこの機能は、ブラシを使って指定した部分を消去することができます。さらに、AIレタッチ機能を使えば、オブジェクトを書き換えることも可能です。
フォトアプリのImage Creator/Restyle Image機能
「Image Creator」ではプリセットやテキストプロンプトを使って自由に画像を生成できます。一方、「Restyle Image」を使えば既存の画像をお好みのスタイルに編集可能。これらの機能によって、ユーザーは直感的な操作で画像を思い通りに加工できるようになりました。
フォトアプリ超解像機能
この機能は、AIによる超解像技術を利用し、解像度の低い古い写真を最大8倍までアップスケールすることができます。これにより、4K画質での表示が可能となり、古い写真も鮮明に見ることができるようになります。この技術では、オンデバイスAIを利用して、元のソース画像とアップスケール後の画像をリアルタイムで比較・補正しながら、画質の向上を図ります。
Windows 11の最新バージョン「24H2」へのアップデート方法(Windows Update)
Windows 11の最新バージョン「24H2」へのアップデート方法(Windows Update)について詳しく解説します。本記事の内容は2024年10月現在の手順です。最新の手順は公式サイトで確認のうえ、正しい手順で実施してください。
Windows 11 をインストールする方法 – Microsoft サポート
- まず、アップデートを開始する前に、作業中のアプリをすべて閉じ、未保存のファイルを保存する必要があります。
- 作業中のアプリをすべて閉じたら、「スタート」ボタンから「設定」を選択します。「設定」が見当たらない場合は、「スタート」ボタン、次いで右上の「すべてのアプリ」から「設定」を選択します。
- 設定画面が開いたら、左側の一覧から「Windows Update」をクリックします。「Windows Update」メニューが表示されないときは、「設定」画面左上の「≡」マークをクリックして「Windows Update」に進みます。
- 「Windows 11、version 24H2が利用可能です」というメッセージが表示されたら、「ダウンロードとインストール」ボタンをクリックします。
- その後、画面の指示に従ってインストールを完了します。
もし希望のバージョン「24H2」が表示されない場合は、「最新の更新プログラムを入手する」のスイッチを「オン」にして、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。表示が変わるか確認してください。もし表示が変わらない場合には、後日試すか、Microsoftの公式サイトからダウンロードして進める必要があります。
【Windows Update非対応時】公式サイトからのダウンロード方法
Windows Updateを利用できない場合には、Microsoftの公式サイトからダウンロードして進めることも可能です。本記事の内容は2024年10月現在の手順です。最新の手順は公式サイトで確認のうえ、正しい手順で実施してください。
Windows 11 をインストールする方法 – Microsoft サポート
- まず、Microsoftの公式サイトにアクセスして、「Windows 11 のダウンロード」ページから「今すぐダウンロード」を選択してダウンロードします。ダウンロードが開始されると、ファイルが完全にダウンロードされるまでしばらく待つ必要があります。
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ダウンロード後は、画面右上に表示される「ファイルを開く」をクリックします。ダウンロード結果が消えてしまった場合は、「…」(設定やその他の項目)から「ダウンロード」を選び再表示させます。
※ダウンロードしたファイルは通常、「ダウンロード」フォルダ内に保存されますが、セキュリティー警告が表示されることがあります。
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次に、「ユーザーアカウント制御」メッセージが出る際は、「はい」をクリックして処理を続けてください。
※「PC正常性チェック アプリを使用して互換性を確認する」表示が出た場合には、アップデート前にPCの互換性とシステム要件を確認する必要があります。確認できたら、「最新の情報に更新」を選択して、Windows 11のインストールを開始します。
- 「Windows 11 のインストール」と表示されます。インストールを開始するには、「同意してインストール」をクリックします。
- インストール後、再起動と更新プロセスが完了すると、「24H2」へのアップデートも完了します。
まとめ
2024年10月1日に一般リリースされたWindows 11の最新バージョン「24H2」では、UIの洗練やWi-Fi 7対応による高速通信、エクスプローラーやタスクバーの操作性改善、Copilot+ PC専用機能やAIを活用した画像超解像など、多岐にわたるアップデートが特徴です。
これにより、日常作業からクリエイティブな利用まで、効率性と快適性が大幅に向上します。また、セキュリティー強化やサポート期間の延長(2026年10月13日まで)により、安心して長期的に利用可能です。アップデートはWindows Updateから手軽に行え、非対応時には公式サイト経由での手動アップデートも可能です。最新機能を活用し、より柔軟で高品質な作業環境を手に入れましょう。
なお、現時点でWindows 11へのアップデートを未実施で、Windows 10以前のOSを引き続き利用されている場合には、アップデートではなく、Windows 11搭載機への乗り換えをおすすめします。Windows 11へアップデートする際には、CPUを含むシステム要件を満たしているかの検証が不可欠で、一定のリスクも存在するためです。アップデートのリスクや負荷を軽減して、時間とコストも節約できます。
Windows 11搭載機への乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。